ピラティス開業では、リフォーマー等のマシン・内装工事・予約管理システムの3方向で費用が大きく膨らみがちです。ここでは、初期投資の負担を軽くする国の主要な補助金・融資制度と、申請フローなどわかりやすく解説しています。
ピラティススタジオの開業では、リフォーマーなどのマシン導入費、内装・レイアウト工事費、予約管理・顧客管理システム費と、費用が「設備」「内装」「集客・IT」の3方向で大きく膨らむ傾向にあります。
この3方向の初期費用を、国の主要な補助金制度で経費区分ごとに整理して申請できるのが実務のポイントです。
具体的には、「小規模事業者持続化補助金(一般型・創業型)」でマシン・什器・内装や販路開拓経費、「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」で革新的な新業態・新サービスに伴う設備投資、「デジタル化・AI導入補助金」で予約管理・顧客管理・POSなどのITツール導入、という3制度でおおむねカバーできます。
マシン・内装は「機械装置等費」、「機械装置・システム構築費」、「予約管理」は登録ITツールと経費区分で振り分けるのが基本の考え方です。
マシンピラティスを導入・開業するのに
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小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が「自ら経営計画を策定」し、商工会・商工会議所の支援を受けながら販路開拓等に取り組む際の経費を補助する制度です。ピラティススタジオは商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)に該当し、対象は常時雇用する従業員が5人以下の事業者です。
一般型・創業型の主な違いは下表のとおりです。
| 項目 | 一般型(通常枠) | 創業型 |
|---|---|---|
| 補助率 | 2/3 | 2/3 |
| 補助上限 | 50万円 | 200万円 |
| インボイス特例 | +50万円 | +50万円 |
| 賃金引上げ特例 | +150万円 | ー |
| 最大額(特例併用時) | 250万円 | 250万円 |
| 主な対象要件 | 売上高・売上総利益の増加が見込める事業であること(第20回公募より明記) | 開業日または法人設立日が申請締切から1年以内。特定創業支援等事業の支援を受けた証明書(認定市区町村発行)が必須 |
創業型で必要となる証明書の代表例は、商工会・商工会議所や金融機関等が実施する「創業塾」「創業セミナー」です。事業開始前でも申請可能ですが、補助事業終了までに事業を開始する必要があります。申請窓口は地域の商工会・商工会議所で、会員・非会員を問わず対象事業者となります。
参照元:中小企業庁 中小企業向け補助金・支援ポータル ミラサポplus(https://mirasapo-plus.go.jp/hint/33462/)
「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」は、旧ものづくり補助金の実質的な後継制度として、革新的な新製品・新サービスの開発や、新市場・高付加価値事業への進出を伴う設備投資を支援する補助金です。ピラティス開業では、リフォーマーを核とした新業態スタジオや、産前産後ケア・シニア向けリハビリなど「新サービス」の要素を組み込めると採択の芽があります。
| 枠 | 補助率 | 補助上限額 | 主な留意点 |
|---|---|---|---|
| 革新的新製品・サービス枠 (旧ものづくり補助金相当) |
中小企業1/2 小規模企業・小規模事業者等2/3 |
750万〜2,500万円 (従業員規模に応じて変動) |
既存事業の単純な設備更新は対象外 |
| 新事業進出枠 | 1/2 | | 2,500万〜7,000万円 (賃上げ特例で最大9,000万円) |
既存事業と異なる新事業への進出が要件。詳細は公募要領を要確認 |
参照元:中小企業基盤整備機構|中小企業新事業進出促進補助金公募要領(第4回)[※PDF](https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/docs/shinjigyou_koubo_4.pdf?ae679a24)
参照元:中小企業基盤整備機構|はじめての方(https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/initialstep)
参照元:創業手帳(https://sogyotecho.jp/fund-for-women/)
デジタル化・AI導入補助金は「事業者の業務効率化・生産性向上に資するITツール」を広く対象としており、ピラティススタジオでも十分に活用可能です。事務局に登録された、以下のようなクラウドサービスが対象になります。
枠ごとの補助内容は下表のとおりです。
| 枠・対象 | 補助率 | 補助額 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 50万円以下部分:3/4以内(小規模事業者は4/5以内) 50万円超部分:2/3以内 |
5万〜450万円 |
| インボイス枠(対応類型) ソフトウェア~50万円部分 |
3/4以内 (小規模事業者は4/5以内) |
~50万円 |
| インボイス枠(対応類型) ソフトウェア50万円超~350万円部分 |
2/3以内 | 50万円超~350万円 |
| PC・タブレット等 | 1/2以内 | 10万円まで |
| レジ・券売機 | 1/2以内 | 20万円まで |
キャッシュレス決済端末とセットで予約・会員管理まで整えたい開業スタジオと相性の良い制度といえます。
参照元:経済産業省|中小企業デジタル化・AI導入支援事業 『デジタル化・AI導入補助金2026』の概要[※PDF](https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r8/digital_ai_summary.pdf)
参照元:補助金アラート(https://hojokin-alert.jp/articles/salon)
参照元:創業手帳(https://sogyotecho.jp/fund-for-women/)
厳密には補助金ではなく融資ですが、「補助金は原則後払い」というピラティス開業最大のキャッシュフロー上のネックを埋める公的融資として、あわせて検討する価値があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 新たに事業を始める方、または事業開始後おおむね7年以内の方のうち、 ・女性(年齢制限なし) ・35歳未満または55歳以上の方 |
| 融資限度額 | 7,200万円(うち運転資金は4,800万円以内/国民生活事業) |
| 返済期間 | 設備資金:20年以内 運転資金:10年以内 (うち据置期間5年以内) |
| 適用利率 | 女性、35歳未満または55歳以上の方は、基準利率より優遇される「特別利率A」を適用 (土地にかかる資金は基準利率) |
参照元:日本政策金融公庫|新規開業・スタートアップ支援資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)(https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/02_zyoseikigyouka_m.html)
参照元:日本政策金融公庫(https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/02_zyoseikigyouka_m.html)
持続化補助金を例に、申請の基本ステップと、ピラティス開業でつまずきやすい実務論点を整理します。
参照元:中小企業庁 ミラサポplus(https://mirasapo-plus.go.jp/hint/33462/)
参照元:補助金アラート(https://hojokin-alert.jp/articles/salon)
ピラティス開業では、マシン・内装・IT導入の各費用を、持続化補助金(一般型・創業型)、新事業進出・ものづくり補助金、デジタル化・AI導入補助金、そして日本政策金融公庫の融資に振り分けて資金計画を組むのがおすすめ。
制度は毎年見直されるため、必ず最新の公募要領を確認し、商工会・商工会議所などの支援機関に早めに相談したうえで、交付決定前の発注を避けて着実に進めましょう。



※選定条件:2024年4月20日現在、Googleにて「ピラティスマシン」で検索し、公式サイトが表示される上位11社をピックアップ。その中で、以下の特徴を持つ3社を紹介します。
・lulubalance…マシンピラティスの主要マシン「リフォーマー」の価格が、開業・導入に必要な備品が6つ付いても最も安いため(247,500円(税込)※リフォーマー単品の価格)
・ピラティスマシンFactory…最も納品スピードが早いため(入金後約1週間)
・Flight Pilates…カラーが選べる箇所と、組み合わせの数が最も多いため(192通り)